大手百貨店8月の売上高は5ヵ月連続の増加、上場4社
三越伊勢丹ホールディングスなど大手上場百貨店グループが発表した8月の売上高(速報値)は既存店ベースで揃って前年実績を上回った。4社揃って前年比プラスとなるのは、5ヵ月連続。訪日外国人(インバウンド)需要に加えて、上旬の猛暑で夏物商品の売れ行きがよく、各社の販売を押し上げた。
最大手の三越伊勢丹は5.8%増。外国人客の多い都心の伊勢丹新宿本店が13.4%増、三越銀座店が17.6%増と全体をけん引した。伊勢丹立川店(4.8%減)や三越千葉店(1.2%減)など郊外型の6店舗はいずれもマイナスだった。
Jフロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店は、6.5%増だった。インバウンド需要で高級ブランド品や宝飾品、化粧品が伸び、4社のうちで最も高い伸び率となった。
そのほか、高島屋は同3.8%増、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店は3.4%増だった。