【酒類市場】 14年度は0.7%減の3兆6054億円、2年ぶりのマイナス

2015/06/25 00:00
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 矢野経済研究所の推計によると、2014年度(14年4月~15年3月)の国内酒類市場の規模は3兆6054億円(メーカー)となり、前年度比で0.7%減少した。市場成長率がマイナスとなるのは2年ぶり。

 

 14年4月の消費増税前に駆け込み需要があったため、その反動減の影響が出た。また、夏場の天候不順もマイナス要因となった。

 

 13年度の市場規模は、消費増税前の駆け込み需要のおかげで0.2%増の3兆6301億円となったが、「実質的にはマイナス成長」と同研究所ではみている。

 

 14年度の市場動向をカテゴリー別にみると、「ビール」「新ジャンルビール」「清酒」「甲類焼酎」「乙類焼酎」はいずれもマイナス成長。一方で、「ウイスキー」「ワイン」「低アルコール飲料」といった近年の成長カテゴリーは13年度、14年度とも好調に推移した。

 

 人口減少や若者のアルコール離れで国内酒類市場は縮小傾向が続くが、“糖質ゼロ”が発泡酒から新ジャンルビール、低アルコール飲料、清酒へと広がるなど「健康・機能系」の商品は今後も市場が拡大する見込みだ。

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