【独メトロ】 百貨店事業をカナダのハドソンズベイに売却、約28億ユーロで

2015/06/18 00:00
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 ドイツ小売業最大手のメトログループは6月15日、百貨店事業をカナダの大手百貨店ハドソンズベイに売却すると発表した。

 

 売却額は28億2500万ユーロ(約3898億円、1ユーロ=138円換算)。売却するのはドイツ最大手の百貨店「ガレリア・カウフホフ」103店舗のほか、スポーツ用品専門店16店舗、ベルギーで展開する百貨店「ガレリア・イノ」16店舗および配送センターなど。

 

 売却によって得る資金でメトログループは27億ユーロの負債を圧縮、今後は業務用卸売店舗の「メトロ キャッシュ&キャリー」、家電専門店の「メディアサターン」、ハイパーマーケットの「レアル」の3事業に経営資源を集中する。

 

 ハドソンズベイは、米国のロード&テイラー、サックスなどを買収して北米有数の百貨店チェーンとなった。今回の買収によってハドソンズベイは北米と欧州で百貨店464店舗を運営する世界的チェーンとなる。地域別の売上構成比は米国が44%、ドイツが31%、カナダが23%、ベルギーが2%となる見通しだ。

 

 買収手続きは2015年第3四半期中に完了する予定。

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