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【ツルハHD】 くすりの福太郎の社長更迭、薬歴の不適切管理で

 ツルハホールディングス(HD)は5月25日、子会社のくすりの福太郎の小川久哉社長を31日付で取締役に降格し、ツルハHDの阿部光伸常務執行役員を新社長に据えると発表した。

 2月に判明した調剤服用歴(薬歴)の不適切管理問題で同日、厚生労働省に最終報告を提出したのにあわせて、再発防止策の一環として創業家の小川社長を更迭、新体制の下で出直すことを決めた。

 新聞報道によって薬歴の不適切管理が明らかになった後、ツルハHDは対策本部を設置して問題となった2013年3月当時の不適切管理17万件の実態調査と、くすりの福太郎の全薬局における直近1年(14年2月~15年1月)の実態調査を実施した。

 その結果、薬歴の未入力や入力遅延などにより合計41万7000件余り、金額にして合計1億7100万円余りの不適切な調剤報酬請求があったことが分かった。ツルハHDはその全額を自主返納するが、金額については厚労省の精査を受ける予定。