【ダイエー】 2期連続の営業赤字に、通期決算予想を下方修正
ダイエーは1月8日、2014年2月期通期の連結業績予想を下方修正、営業損益が60億円の赤字になりそうだと発表した。従来は10億円の黒字を見込んでいたが、一転して2期連続での営業赤字となる。
最終損益については現在精査中で「確定次第、速やかに公表する」としているが、従来予想では前期までは5期連続の赤字となっている。
下方修正の主な理由は、利幅の大きい衣料品の売上げが伸び悩んだこと。同社は野菜の取扱い品目数を絞り込んだり、総菜部門を強化したりするなどの効果で食品の売上が伸び、13年6~8月期は既存店売上高が1%のプラスと四半期ベースでは5年ぶりに増加するなど食品販売は堅調だが、結果的に利幅の薄い食品の売上構成比が高まり、粗利益率が低下傾向にあった。そうした中で、衣料品の売上げが伸び悩んだために、利益が計画を下回る結果となったようだ。
同日発表した13年3~11月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比2.0%減の6078億円、営業損益が79億円の赤字(前年同期は46億円の赤字)、最終損益は191億円の赤字(同71億円の赤字)だった。