百貨店大手のJ.フロントリテイリングが発表した2013年3~5月期の連結業績は、高額品需要の伸びによる百貨店事業の好調に加えて、パルコが連結化した効果から営業利益が前年同期比約2倍の88億円となった。
また、食品スーパー子会社ピーコックストアの全株式を4月1日付でイオンに売却したことに伴って売却益184億円を特別利益として計上、純利益は前年同期に比べて約10倍の181億円となった。
主力の百貨店事業は、昨年10月に全館増床オープンした大丸東京店と昨年4月からの改装を6月に終えた松阪屋名古屋店の2つの基幹店が売り上げを伸ばしたほか、建て替えのため6月末に一旦閉鎖する松坂屋銀座店の閉店セールが好調で、売上高は5.1%増の1845億円、営業利益は48.2%増の45億円となった。
また、パルコ事業が加わったことで全体の営業利益は27億円押し上げられた。