ダイエーが発表した2009年3-5月期の連結業績は販売不振から営業利益が300万円(前年同期比99.8%減)と赤字すれすれの水準だった。期中に食品スーパー3店舗、食品ディスカウント子会社のビッグ・エー5店舗を新規出店(閉鎖は食品スーパー1店舗)したものの、売上高に当たる営業収益は4.5%減の2455億円に落ち込んだ。
今年2月でセディナ(旧オーエムシーカード)が持ち分法適用会社から外れたため営業外損益が悪化。約9億円の支払い利息が重荷となり、経常損益は9億7900万円の赤字(前年同期は22億円の黒字)に陥った。純損益も12億円の赤字(前年同期は21億円の黒字)だった。
ダイエーは今期、「ローコスト体質への転換」「不動産収支の改善」などを経営課題として取り組んでおり、人時生産性を高めるために定型業務を集約化するオペレーション課を77店舗で新設、またテナント収入の多い21店舗ではテナント担当の副店長を配置するなど、経費削減と不動産収入のアップを目指す。
10年2月期通期の連結業績見込みは、売上高が1兆250億円(前期比1.5%減)、営業利益が70億円(18.0%増)で従来予想と変わりはない。