食品スーパー大手のいなげやが発表した2011年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は、既存店の販売不振で営業収益(売上高と不動産収入などの合計)が5.8%減の540億円と低迷したものの、販売管理費を8億円削減した効果で前年同期は2700万円の赤字だった営業利益が、1億8900万円の黒字に転換した。
ただ、資産除去債務に関する会計基準を適用したことで20億円の特別損失を計上、最終損益は12億円の赤字(前年同期は1億7200万円の赤字)となった。特別損失の主な内容は店舗の賃貸借契約終了時の原状回復義務に関わる費用となっている。
既存店売上高はスーパーマーケット事業で7.9%減、ドラッグストア事業で4.4%減とともに苦戦した。
11年3月期通期の業績予想は従来と変わらず、営業収益2206億円(1.4%減)、営業利益34億円(1.4%増)、純利益6億円(50.5%減)の見通し。