フジ、10年3~11月の営業利益は17%増、通期では減益見込む
準大手スーパーのフジ(愛媛県松山市)が発表した2010年3~11月期の連結業績は、売上高の落ち込みを販売管理費の削減でカバーし、営業利益は前年同期比17.4%増の10億円となった。ただ、11年2月期通期では従来予想を据え置いて前期比8.0%減の23億円を見込む。営業収益(売上高と不動産収入などの合計)の通期予想も1.9%減の2967億円となっており、通期では減収減益となる見通しだ。
3~11月では広島市と山口県周南市で食品スーパー2店舗を開設(うち1店舗は移転新築)、また、広島市内で既存店の食品スーパーをディスカウント業態の「ZY」に転換する一方、ユニー、イズミヤと共同開発したプライベートブランド「スタイルワン」の品揃えを強化するなどしたが、売上高は28億円減の1431億円にとどまった。
しかし、不動産収入などの営業収入が約2億円増えて83億円となり、また、販売管理費を7億円削減したことから、営業利益は前年同期より約1.5億円の増加となった。