【ワシントン時事】米商務省が5日発表した2月の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、モノとサービスを合わせた貿易赤字は前月比0.1%減の約892億ドル(約11兆円)となった。新型コロナウイルスワクチンの普及を背景とした景気回復で輸入が堅調に推移。赤字幅は、過去最大となった前月並みの高水準が続いた。
輸入は1.3%増の3178億1400万ドル、輸出は1.8%増の2286億3000万ドル。輸出入はいずれも最大。原油相場が7年ぶりの高値となり、石油製品の取引が押し上げた。
ウクライナに侵攻したロシアとの貿易は、輸出が25.4%増、輸入が31.6%増といずれも拡大。ただ日米欧は2月下旬から経済制裁を強化しており、今後は対ロ貿易が落ち込む可能性がある。
米国が軍事支援を続けるウクライナへの輸出は最大となった。
モノの国別赤字額(通関ベース、季節調整前)の上位は中国、メキシコ、ベトナム。日本は6位だった。