財務省が16日発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6683億円の赤字となった。赤字は7カ月連続。原油と液化天然ガス(LNG)の輸入額が、ウクライナ危機に伴う価格の急騰で膨らんだことが主因。前年同月の貿易収支は1759億円の黒字だった。
原材料価格の高騰による物価の上昇で、輸出額と輸入額はともに、2月としては最大となった。
輸出額は、前年同月比19.1%増の7兆1901億円で、鉄鋼や自動車が増えた。
輸入額は34.0%増の7兆8583億円。うち原油は93.2%増、LNGは65.3%増だった。
国別の貿易収支は、対米国が4028億円の黒字となった一方、対中国は556億円の赤字だった。