100円ショップ進化論
インフレで進化する100円ショップ
長引くインフレで消費マインドが低迷するなか、需要を大きく取り込んで成長を続けているのが100円ショップだ。節約志向を追い風に、国内の市場規模はついに1兆円の大台を突破した。その一方で、円安とそれに伴う原材料コストの高騰は100円ショップにとって強い逆風となっており、経営環境は決して楽観できない状況だ。そうしたなか、合計で約8割のシェアを占める大創産業(広島県/矢野靖二社長)とセリア(岐阜県/河合映治社長)の2社が、さらなる成長を図るべく大きな動きを見せている。“2強”の最新経営戦略を中心に、100円ショップ市場が向かう先を考察する。