[19日 ロイター] – 米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムは米国で百貨店のような大型実店舗を複数始める計画だ。最初の開店はオハイオ州やカリフォルニア州などが見込まれるという。
米紙ウォールストリート・ジャーナルが19日伝えた。店舗面積は約3万平方フィートで、消費者によく知られたブランドを扱うという。アマゾンは報道へのコメントを拒んだ。
大型百貨店はオンライン小売り勢、とりわけアマゾンの参入以来、劣勢となり、シアーズやニーマン・マーカス、J・C・ペニーといったかつての有名人気店の破綻を招いた。
一方でアマゾンは2017年に高級食料雑貨店のホール・フーズを買収。カリフォルニア州やコロラド州、ワシントン州など少なくとも13州で書籍や食品雑貨の小型実店舗事業に実験的に取り組んできた。
コロナ禍で百貨店などは売上高の大部分を稼ぐ実店舗の休業を強いられ、一時は売り上げ減少に見舞われた。ただ、ワクチン接種の進展とともに客足は戻る傾向にあり、メーシーズなどの大手は今年4─6月期決算で市場予想を上回る好決算を発表し、通年の収益予想も上方修正している。