ウォルマート、EC用モバイルアプリを統合、生鮮食品なども購入可能に
米ウォルマートは3月5日、EC(インターネット通販)用のモバイルアプリを統合すると発表した。従来は主に日用品や衣料品、家電製品などの購入に使う「ウォルマート・アップ(Walmart app)」と食品購入用の「ウォルマート・グロサリー・アップ」の2種類があったが、ウォルマート・アップに統合する。
統合により、ウォルマート・アップで生鮮を含む食品を購入できるようになる。ウォルマート・グロサリー・アップの機能は2020年夏をめどに停止する。一部のユーザーにはすでにウォルマート・アップのアップデート版の提供を始めており、対象ユーザーを順次拡大していく。
ウォルマート・アップで注文した商品は店頭で受け取るか、自宅で受け取るかを選択できる。宅配の場合は、注文の翌日または2日後の配送となる。同アプリには店内のどこに欲しい商品があるかを探せる機能や、モバイル決済「ウォルマート・ペイ」などの機能も搭載されている。
アプリの統合に合わせて、今後数週間以内にECサイト「ウォルマート・ドット・コム(Walmart.com)」でも食品を購入できるようにする。従来は、食品専用のECサイト「ウォルマート・グロサリー」で商品を注文する必要があった。パソコンを使ったECの利用もモバイルアプリと同様に利便性が高まる。
米国のニュース専門放送局CNBCなどの報道によると、ウォルマートは現在別々となっている店舗販売用商品の仕入れ部門とEC用の仕入れ部門を一本化する計画を進めているという。