ウサギオンライン3年連続2桁成長!若い女性の心をつかむ手法とは

2022/08/31 05:55
    西岡克(フリーランス)
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    マッシュホールディングス(東京都/近藤広幸社長)傘下のEC事業会社で「オンラインデパートメントストア」を掲げるウサギオンライン(東京都/須藤誠社長)が20代中盤~30代前半の若い女性の心を捉え、着実にファン層を拡大している。マッシュグループが展開する自社ブランドの洋服だけでなく、服飾雑貨やコスメ、食器など生活を彩る商品を幅広くそろえ、女性のライフスタイルに寄り添った品揃えなどが受け入れられている。

    19~21年度はコロナ禍の消費変化で毎年2桁増

    ウサギオンラインサイトトップ
    ウサギオンラインサイトトップ

     マッシュグループは1998年にグラフィックデザイン会社として創業し、2005年にファッション事業に参入。ストリート×フォーマルをコンセプトとする「スナイデル」、ルームウエアの「ジェラート ピケ」をはじめ、「フレイ アイディー」「リリー ブラウン」「ミラ オーウェン」といった自社ブランドのウエアを展開。生活雑貨やコスメ事業、飲食事業なども営んでいる。

     ウサギオンラインは20133月に設立。自社(グループ)のブランドを中心に、店頭と同等のサービスを提供するグループのECサイトとして立ち上げた。当時のファッション業界ではZOZOTOWNFASHION WALKERといったECモールに出店するのが主流だった。

     現在は自社ブランドを中心に、グループ外のブランドも取り扱い、サイト内に合計70を超えるブランドのアイテムを掲載。2021年度(20218月期)の売上金額は61.2億円、サイト訪問者(ユニークユーザー)数は月平均約230万に上る。

     ここ数年の売上高は前年に比べ2019年度は10%増、2020年度は13%増、2021年度は23%増と3年連続で2桁の伸びを見せた。「コロナ禍でお客さまの購入体験が変わり、ECで買う方が増えた。店とECを買い回るお客さまも増加している。2021年度のファッション事業のEC化率は35%に達した」と須藤社長は話す。特に在宅時間が増え、家の中で快適に過ごす「イエナカ消費」にフィットしたルームウエアの「ジェラート ピケ」が急伸した。

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