ららぽーとがスタッフの魅力を発信しリアル来店促進狙うツール「ザッピング」とは

2022/05/03 05:55
    小内 三奈
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    旬な情報をリアルタイムに簡潔に届ける

    ライブコマースの配信と異なり、ザッピングの魅力はスマホ1台でスピーディに簡単に投稿できる点にある。演出マニュアルを作成して全店舗に提供しているが、具体的な発信内容は店舗スタッフに委ね、施設側は不適切な動画がないかのチェックを行う。

    「店舗スタッフは、届けたい情報を、好きなタイミングに発信することが可能。旬な情報を簡潔にお届けするため、ザッピングの動画は30秒以内、できれば20秒程度を推奨。簡潔に情報を発信するのがザッピング、双方向のコミュニケーションを通じてしっかりと情報を伝えたい場合はライブコマース、と使い分けをしている」。

    トライアル導入した4施設のザッピング動画投稿数は、月間約500本。店舗スタッフはららぽーとのオンラインショールーム『HELLO ROOM』に投稿するとともに、同じ動画を店舗独自のインスタグラムにアップしてリユースするケースもある。

    トライアル運用してみて、実際に丸山氏が感じるザッピングのメリットとは何なのか。

    「動画にすると、モノの質感や着用感などディティールが訴求しやすくなる。見ているお客様が実際に使用するシーンや着用シーンなどを想起しやすくなるほか、店頭で質問される内容を動画に盛り込んで発信できることも、ザッピングのメリットだと思う」。

     実際、店舗スタッフの声も前向きなものが多いという。

    HELLO ROOM
    最初は躊躇していた店舗も始めてみると順調に軌道に乗っていくという。

    「スタート時点では投稿に躊躇していたスタッフも、使ってみたらとても便利なのでこれからも活用したい、という声が多くあがってきている。いいな、と思う他店舗の好事例を参考に、動画の投稿を繰り返すことで、次第に動画のクオリティもアップしてきた」。

    投稿を増やして商品の魅力を伝えたいという目的もあるが、「スタッフの魅力を伝えることも、ザッピング導入の目的の一つ」と強調する丸山氏。

    「実際、店舗スタッフ目当てに来店してくれるお客様もいらっしゃる。店舗スタッフのファンがショップの顧客となり、最終的にららぽーとをはじめとする当社運営施設の支持に繋がると考えている」。

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