米タペストリー、四半期赤字が予想ほど膨らまず 中国販売が回復
[13日 ロイター] – 米高級ブランドのタペストリー(旧コーチ)が13日発表した第4・四半期(6月27日まで)決算は、市場予想よりも小幅な赤字にとどまった。中国の販売回復を追い風に、コスト管理を通じ新型コロナウイルス禍の打撃を一部しのいだ。
特別項目を除く1株損失は0.25ドル。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は0.57ドルの赤字だった。
純売上高は約53%減の7億1480万ドル。しかし、市場予想の6億6340万ドルは上回った。
オンライン販売は好調で、3桁台の伸び率を記録した。
中国本土での売上高はプラスを回復した。
減給やマーケティング費用抑制などを背景に、調整後ベースでの経費は約28%減少した。
今後は店舗閉鎖や人員削減によって事業合理化を進めるとし、関連費用約1億─1億1500万ドルの大半を21年度に計上する方針を示した。
ザイトリン最高経営責任者(CEO)が先月、突然辞任したことを受け、タペストリーは当面、トップなしでの事業再建を余儀なくされる。同社ではザイトリン氏の行動を巡り調査が行われていたという。