2月の訪日外国人客は58%減の108万人、中国人客は88%減、新型コロナで
日本政府観光局(JNTO)が発表した2月の訪日外国人客数は、前年同月比58.3%減の108万5100人となり、5ヵ月連続で前年を下回った。新型コロナウイルスの感染拡大に加えて、昨年は2月だった春節(旧正月)が1月になったことによる反動減もあった。
新型コロナの影響で中国では団体ツアーの販売が禁止されたこともあり、中国人客は87.9%減と大幅に減り、8万7200人となった。日韓関係の悪化で昨年から減少が続く韓国人客も79.9%減とさらに減少幅が広がった。
台湾や香港、シンガポール、マレーシア、米国、英国などの各国からの訪日客も、軒並み20%を超える減少だった。インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ロシアからの訪日客数は2月として過去最高を記録したものの、全体の底上げ効果はわずかだった。
各国政府が海外への渡航自粛を呼びかけたり、国際航空便の運休が広がったりする動きが続いており、3月以降も訪日客の大幅な減少が続く可能性がある。