ローソン、災害時専用おにぎりの作成訓練を実施

ローソン(東京都)は8月26日、9月1日の「防災の日」を前に、有事の際にも食品提供を継続できるよう、店内の厨房を活用した災害時専用メニューのおにぎりの作成訓練を「ローソン久が原一丁目店」(東京都大田区)で実施した。
訓練で作られたおにぎりは、店内調理「まちかど厨房」で提供する通常商品と異なり、海苔や具材、塩を使わず炊いたご飯だけを握ったシンプルなもの。まちかど厨房のおにぎりは専用機器で作られ、約2,300店で販売されているが、災害時専用メニューは全国のまちかど厨房導入店(約9,600店)で調理できる仕様となっている。
災害時には工場の被災や道路寸断などにより、弁当やおにぎりなどの供給が途絶える可能性がある。ローソンは2011年の東日本大震災時、店舗への商品供給が滞る中でも店内厨房を活用して商品を提供し、地域住民から感謝の声を受けた。
この経験を踏まえ、災害時における衛生面や調理オペレーションの課題解決に取り組んできた。今回、それらの課題が解決されたことから、災害時専用メニューの全店導入に向けた作成訓練を実施。訓練では店舗オペレーションや利用者の意見を検証し、全国の厨房導入店での展開を目指す。
一方、家庭では「ローリングストック」への関心が高まっている。インターネット調査によると実践率は約6割に達するが、「必要だと思っているが準備が大変そうだ」「どういう食材を揃えれば良いかわからない」といった声も多い。
ローソンはこうした状況を踏まえ、通常販売している商品から災害時に役立つものを選定し、1人分の「ローリングストック」として、公式サイトなどで提案する取り組みも始める。
同社は今後も、平常時・災害時を問わず「マチのほっとステーション」としての役割を果たし、地域を支える取り組みを進めていく方針だ。








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