12月の景気動向指数、2カ月ぶり改善=輸出向け生産・出荷が好調

時事通信社

東京都内の横断歩道を渡る通勤客ら
〔写真説明〕東京都内の横断歩道を渡る通勤客ら=3月7日(EPA時事)

 内閣府が7日発表した2024年12月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.4ポイント高い116.8と、2カ月ぶりに改善した。半導体メモリーやリチウムイオン蓄電池の生産に加えて建設用クレーンの出荷など、輸出関連の分野が好調で指数が押し上げられた。基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。 

 内訳を見ると、産業用ロボットなどの生産がプラスに寄与したほか、航空機部品やエンジン、鉄鋼などの出荷も好調だった。ドラッグストアで化粧品などが売れたことも、指数の上昇につながった。ただ、「自動車生産の回復が遅れている」(内閣府)ことから、耐久消費財の出荷はマイナスに響いた。

 数カ月先の景気を示す先行指数も1.1ポイント高い108.9と、2カ月ぶりに上昇。建設用クレーンや鉄鋼などの出荷が増え、在庫率が改善した。

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