10月の景気動向指数、2.5ポイント上昇=半導体製造装置が好調
内閣府が6日発表した10月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比2.5ポイント高い116.5となった。中国向け輸出が好調だった半導体製造装置など投資財の出荷が好調で、2カ月連続の改善。基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。
速報段階で反映させた8系列の経済指標のうち、6系列がプラスに寄与した。投資財の出荷は半導体製造装置に加え、橋梁(きょうりょう)関連の大型案件があった。自動車やフラットパネルディスプレー製造装置などの生産も好調。一方、輸出は米国、欧州向けが不調だった。
自動車の生産・出荷の増加について、内閣府は「電気自動車(EV)分野での苦戦などもあり、前年の水準に戻ってはいない。まだ回復途上だ」と指摘している。
数カ月先の景気を示す先行指数は電子部品の出荷が減り、0.3ポイント低い108.6だった。