中国小売り、2.7%増=不動産は依然低調―7月

時事通信社
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中国 スーパーの青果売り場で買い物をする男性客
〔写真説明〕スーパーの青果売り場で買い物をする男性客=中国江蘇省南京(AFP時事)

 【北京時事】中国国家統計局が15日公表した7月の小売売上高は前年同月比2.7%増だった。前月の2.0%増から伸びが加速したものの、低水準が続く。鉱工業生産は5.1%増。不動産関連は大半が低調だった。

 統計局は「国内の有効需要は依然不足している」と説明した。前年7月の小売売上高は2.5%増と伸び悩んでおり、今回はその反動で数字が押し上げられた側面が大きい。消費の柱となる自動車は4.9%減だった。鉱工業生産は3カ月連続で伸びが鈍化した。

 背景にあるのは長期化する不動産市場の低迷だ。1~7月の不動産開発投資は前年同期比10.2%減とマイナス幅が拡大。これが影響し、幅広い投資動向を示す都市部固定資産投資は3.6%増に鈍化した。この日発表された7月の住宅販売動向でも、主要70都市のうち66都市で新築物件の価格が前月から下落した。 

 中国人民銀行(中央銀行)は7月に主要金利の一斉引き下げに踏み切った。景気が冷え込む中、市場では当局がさらなる金融緩和に踏み込むとの見方も出ている。 

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