5月の中国輸出、7.6%増=自動車が好調
【北京時事】中国税関総署が7日発表した5月の貿易統計によると、輸出は前年同月比7.6%増加した。自動車や家電の輸出好調を受け、伸びは前月の1.5%から加速。比較対象の前年5月が、世界経済の減速に伴う外需の冷え込みを背景にマイナス成長となっていた反動も出た。自動車は16.6%の大幅増。
一方、内需低迷の影響で、輸入の伸びは1.8%と、前月(8.4%)から大きく鈍化した。 輸出を国別で見ると、フランスやタイ向けが好調。ただ、欧州連合(EU)は中国製電気自動車(EV)に対する輸入関税を引き上げる構えを示しており、中国も「対抗措置」で応じる構え。米国との貿易摩擦も激化しており、先行きには不透明感が漂う。
ウクライナ侵攻を受けて欧米の制裁対象となったロシアへの輸出は2.0%減、輸入は5.1%減。対日輸出は1.6%減、輸入は1.6%増だった。