街角景気、5カ月ぶり改善=値上げの悪影響薄らぐ―昨年12月
内閣府が12日発表した2023年12月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比1.2ポイント上昇の50.7だった。改善は5カ月ぶりで、内閣府は「値上げによる消費への悪影響が薄らいできている」と分析している。一方、基調判断は「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感が見られる」に据え置いた。
指数は好不調の目安となる50を4カ月ぶりに上回った。家計動向関連は0.6ポイント上昇で、物価高が消費を下押しする構図は続いているものの、内閣府は人流回復のほか、値段が上がっても購入する動きが出ていると分析。「予約でほぼ毎日満席状態。一品料理を注文する客の単価が上がっている」(北関東地方の居酒屋)といった声が聞かれた。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数は0.3ポイント低下の49.1で、2カ月ぶりに悪化した。