6月の街角景気、5カ月ぶり悪化=判断は「緩やかに回復」維持
内閣府が10日発表した6月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数(季節調整値)は前月比1.4ポイント低下の53.6と5カ月ぶりに悪化した。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことによる景気回復への期待感が一服。レストランなど外食関係で低下した。基調判断は「緩やかに回復している」を維持した。
指数の内訳では家計動向関連が1.3ポイント低下。飲食関連が3.7ポイント低下したほか、スーパーマーケットなどの鈍化で小売り関連も3.0ポイント低下した。「来客数の伸びが鈍化している。脱コロナの影響も薄れつつある」(中国地方のコンビニエンスストア)などの声が聞かれた。企業動向関連も1.0ポイント、雇用関連も3.0ポイントそれぞれ低下した。
2~3カ月先の見通しを示す先行き判断指数も1.6ポイント低下の52.8で2カ月連続の悪化だった。