景気動向指数、6カ月ぶり改善=基調判断は据え置き―2月
内閣府が7日発表した2月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比2.8ポイント上昇の99.2だった。昨年12月の横ばいを挟んで6カ月ぶりの改善となる。世界経済の減速を背景に減少が続いていた自動車部品や半導体などの出荷が上昇した。基調判断は「足踏みを示している」に据え置いた。
2月の一致指数では、速報値の段階で反映させた8系列の経済指標のうち、7系列がプラスに寄与。完成車や半導体製造装置の生産が増加したほか、輸出数量も中国を含むアジア向けや米国向けが改善した。一方、有効求人倍率の低下がマイナスに寄与した。
数カ月先の景気を示す先行指数は1.1ポイント上昇の97.7で、4カ月ぶりに改善した。電子部品・デバイス工業などの在庫率低下を主に反映した。