2月完全失業率2.3%に低下、有効求人倍率1.63倍で前月と同水準
[東京 29日 ロイター] – 総務省が29日に発表した2月の完全失業率(季節調整値)は2.3%となり、前月の2.5%から改善した。低下は2カ月ぶりで、昨年5月以来、9カ月ぶりの低水準となった。厚生労働省が発表した同月の有効求人倍率(季節調整値)は1.63倍と前月から横ばい。雇用環境が良好な中で、女性を中心に求職が就業に結びつく状況が続いている。
完全失業率は、ロイターの事前予測調査で2.5%が見込まれていた。
季節調整値でみた2月の就業者は前月比49万人増の6714万人で、完全失業者は同12万人減の160万人だった。非労働力人口は同37万人減の4214万人。この結果、完全失業率は2.3%となった。
原数値でみた就業者数が74カ月連続で増加し、正規の職員・従業員数が51カ月連続で増加していることなども踏まえ、総務省では「雇用情勢は着実に改善している」と判断している。
有効求人倍率は、ロイターの事前予測調査で1.63倍が見込まれており、結果はこれと同水準だった。有効求人数は前月比0.2%減、有効求職者数は同0.4%減だった。新規求人倍率は2.50倍で、前月から0.02ポイント上昇した。