米チポトレ、第4四半期利益が予想超え 株価引け後10%高

2019/02/07 11:10
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2月6日、メキシコ料理チェーンを展開する米チポトレ・メキシカン・グリルの第4・四半期決算は、利益と既存店売上高が市場予想を上回った。写真は同社のロゴマーク。2016年3月撮影(2019年 ロイター/Charles Platiau/File Photo)

 

[6日 ロイター] – メキシコ料理チェーンを展開する米チポトレ・メキシカン・グリルの第4・四半期決算は、利益と既存店売上高が市場予想を上回った。新鮮な素材を売りにした販促が来客数押し上げにつながったほか、オンライン注文の急増が業績に寄与した。

 

引け後の時間外取引で、チポトレの株価は約10%急伸した。

 

同社は約3年前にレストランチェーンで食中毒が相次ぎ、評判が悪化。それ以来、顧客を取り戻すため、新鮮な食材にこだわり、的を絞ったマーケティング活動を展開している。

 

カバー・キャピタル・パートナーズの最高経営責任者(CEO)は「同社のイメージ回復はほぼ完了した」との見方を示した。

 

一時的項目を除く1株利益は1.72ドルで、アナリスト予想の1.37ドルを上回った。

 

既存店売上高は6.1%増。リフィニティブのアナリスト平均予想は4.49%増だった。

 

同社は、既存店売上高が店舗来客数の増加と値上げを受けた平均客単価の上昇を背景に改善しているとして、2019年通年で1桁台半ばの伸びになるとの見通しを示した。

 

販促キャンペーンや「ドアダッシュ」など食事宅配サービス業者との提携が奏功し、デジタル関連の売上高は第4・四半期に65%急増、前期の約50%から伸びが加速した。

 

同社のハータング最高財務責任者(CFO)は、インタビューで「顧客に対し、より便利なユーザーアクセスを提供することに尽力しており、これまでのところ反応は良好だ」と語った。

 

総売上高は12億3000万ドルと、前年の11億1000万ドルから増加した。マーケティング費と人件費は増えたものの、売り上げ増が寄与し、店舗の営業利益率は17%と、前年同期の14.9%から上昇。

 

同社はまた、1億ドルの自社株買いも発表した。

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