ローソンが「グリーン」店開設=環境配慮型、3年後100店へ
ローソンは28日、地球環境などに配慮した実験型店舗「グリーンローソン」を東京都豊島区にオープンしたと発表した。食品ロス削減につながる冷凍弁当の販売や、使い捨てフォークの廃止など23の取り組みを詰め込んだ。竹増貞信社長は同日の内覧会で、店舗形式を固めた上で「2025年に100店舗を目指す」と語った。
廃棄ロスの問題を抱える弁当について、グリーン店は、工場で調理する常温・冷蔵保存の商品を取り扱わない。8カ月保存できる冷凍弁当や、需要の変化に柔軟に対応できる店内調理の弁当を販売する。
プラスチックごみの削減のため、持ち帰り用のレジ袋は販売せず、使い捨てフォークやスプーンの提供も来年1月中旬に取りやめる。サンドイッチなどを並べる冷蔵の陳列棚には冷気が逃げないようにガラス扉を設置。節電と二酸化炭素(CO2)の排出削減を図る。
地球環境への配慮以外の取り組みもある。この店舗では、モニターに映し出すアバター(分身)で接客するサービスを導入した。アバターは自宅などから遠隔で操作できるため、実店舗勤務に制約がある人でも働くことができるという。