【蘭アホールド】 デレーズグループとの経営統合は16年半ばまで

2015/11/24 00:00
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 オランダのスーパーマーケット(SM)最大手、アホールド(Ahold)はベルギーの同業デレーズグループ(Delhaize Group)との経営統合を2016年半ばまでに完了させる予定で協議を進めていることを明らかにした。

 

 両社は今年6月に経営統合に向けた協議を始めると発表、統合後の新会社の最高経営責任者(CEO)にはアホールドCEOのディック・ボアー(Dick Boer)氏が、CEO代理兼最高統合責任者(Chief Integration Officer)にはデレーズCEOのフランス・ミュラー(Frans Muller)氏が就任する人事案なども決めていた。

 

 11月16日にはそのほかの経営陣4人の人事案も発表するなど協議は進んでいるようだが、両社とも多国籍企業のため独占禁止法当局からの承認申請などに時間がかかっている模様だ。

 

 2014年度の売上高はアホールドが328億ユーロ、デレーズが214億ユーロで、単純合計すれば約7兆円(1ユーロ=130円換算)の売り上げ規模と約6500の店舗網を持つSM企業が誕生することになる。

 

 両社はともに米国事業が主力で、アホールドはストップ&ショップ(Stop&Shop)、ジャイアント(Giant)などのチェーンを傘下に持つほか、ネットスーパー事業のピーポッド(Peapod)も展開しており、米国事業の売上高は195億ユーロ。一方、デレーズの米国法人はハナフォード(Hannaford)とフードライオン(Food Lion)を傘下に持ち、売上高は133億ユーロとなっている。

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