注文から最短30分! 西友・楽天が自動配送ロボットによる国内初のオンデマンド配送を実験

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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西友(東京都/大久保恒夫社長)と楽天グループ(同/三木谷浩史会長兼社長)は2022528日から、茨城県つくば市で自動配送ロボット(Unmanned Ground VehicleUGV)による商品配送サービスを開始する。注文から最短30分で商品が届くオンデマンド配送サービスが実施されるのは国内で初めてのこととなる。

今回の実証実験で使用する自動配送ロボット
今回の実証実験で使用する自動配送ロボット

1000世帯にサービスを提供

 西友と楽天グループはこれまでも最新のテクノロジーを活用した配送の実験を重ねてきた。UGVを活用した取り組みでは、213月から約1カ月間の期間限定で、神奈川県横須賀市で配送サービスを実施。このときに初めてUGVによる公道走行での配送が実現した。

 今回のつくば市でのサービスも横須賀市の実験を踏まえて行われる。UGVの開発は引き続きパナソニックが担当する。528日から730日までの約2か月間、毎週土曜日につくば駅周辺の約1000世帯を対象にサービスを展開する。「つくば市ではUGVが走れる遊歩道の整備が進んでいる」(楽天グループ広報担当者)ことから、横須賀市よりも大幅に対象範囲を拡大することができたという。

 つくば市は楽天グループとパナソニックグループも参画する「つくばスマートシティ協議会」を立ち上げ、UGVでの配送サービスを含む「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現をめざしている。今回の実証実験もその一環だ。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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