【ダイエー】販売不振で業績下方修正、今期の営業収益1兆円割れ
ダイエーは9月9日、2010年2月期通期の連結業績予想を下方修正した。売上高に不動産収入などを加えた営業収益は前回予想から400億円減の9850億円に引き下げ、1兆円を割る見通し。1980年に国内小売業として初めて売上高1兆円を突破し、90年代半ばまでは業界の雄として君臨したダイエーの凋落ぶりがあらためて浮き彫りになった。
営業利益は前回予想から55億円減の15億円にとどまり、経常損益は同45億円減で25億円の赤字に転落する見込みだ。純損益は前回予想で20億円の赤字となっていたが、赤字幅は55億円に広がる。純損益の赤字は2期連続となる。
同時に発表した2009年2-8月期累計の連結業績見通しは、営業収益が4960億円(前年同期比5.8%減)、営業損益が30億円の赤字(前年同期は30億円の黒字)、純損益が55億円の赤字(同33億円の黒字)で、販売不振の深刻さがうかがえる。