米ウォルマートは、サウスカロライナ州スパルタンバーグ郡に自動化テクノロジーを導入した食品物流センター(DC)を開設する。シンボティック(Symbotic、マサチューセッツ州ウィルミントン)が開発した自動化テクノロジーを導入、荷物の処理スピードを既存のDCに比べて2倍に高める。
延床面積は72万平方フィート(約6万6900㎡)で、同社の食品DCとしては最大規模。クロスドック型のDCで、商品の店舗別仕分けと保管機能を持つ。取り扱う商品は青果、たまご、日配、生花、冷凍食品などで、サウスカロライナ州内の122店舗などに商品を供給する。投資額は4億5000万ドル(約500億円)。新たに400人を雇用する。
ウォルマートは2017年にフロリダ州ブルックビルのDCに初めてシンボティックの自動化テクノロジーを導入し、実証を進めてきた。ロボットやAI(人工知能)などを活用して保管用の棚への商品の移動やピッキング、店舗別の仕分け、物流パレットへの積み込みなどを自動で行い、省力化と処理スピードの向上を実現する。
21年7月には、シンボティックの自動化テクノロジーを全米42カ所のRDC(リージョナルDC)のうち25カ所に導入する計画を明らかにしていた。