眼鏡専門店「JINS」を展開するジンズホールディングス(HD)は8月7日、近視の進行を抑制する眼鏡型機器の開発に慶應義塾大学発のベンチャー企業と共同で着手すると発表した。
近視の進行を抑制する効果があるとされる「バイオレットライト」を使った眼鏡型の医療機器開発に取り組む。2020年以降に治験を開始し、22年以降の製造販売認証取得を目指す。実現すればジンズHDにとって本格的な医療機器事業への参入となる。
慶大医学部の坪田一男教授が代表を務める坪田ラボ(東京都新宿区)と共同で開発プロジェクトを進める。バイオレットライトは太陽光に含まれる波長360〜400ナノメートルの光で、屋内活動中心だとバイオレットライトを浴びる時間が減り、近視が進行する危険性が増す可能性がある。
文部科学省の統計によると近年、小中学生の視力低下傾向が顕著となっており、ジンズHDでは近視が進行しやすい小学生を対象とした機器の開発を目指す。フレームには子供の負担が少ない軽量で弾力性のある素材を使用する予定だ。