[ニューヨーク 11日 ロイター] – クラウドゲームの台頭により、米アマゾン・ドット・コム、米マイクロソフト、グーグルの親会社米アルファベットといった巨大IT企業が数年中に既存のビデオゲーム企業から収入を奪うようになる──。
シティグループのアナリストチームが11日、こうした研究結果を公表した。
ゲーム愛好者の間では、ハードウエアのレンタル、無料ゲーム、対戦型ゲーム競技の「eスポーツ」観戦、複数の端末でのプレーといった形式が好まれるようになっている。いずれもクラウドゲームの登場とともに広まってきた。
シティは「ビデオゲーム業界のこうした新たな潮流により、クラウド大手が参入し、売り上げを奪い始めるのがずっと容易になるかもしれない」としている。
この結果、ゲームパブリッシャーは新聞、ラジオ、テレビなどメディア業界が数年前に経験したように、産業を「破壊」するインターネットの力を痛感している。
グーグルは3月、クラウド方式のゲームストリーミング配信サービス「スタディア」をお披露目。アップルも同月、ゲームのサブスクリプション(利用期間に応じて代金を支払う方式)サービス「アップル・アーケード」を導入した。
これらの料金はまだ発表されていないが、シティは月額9─18ドルになると推計している。