アパレル余剰在庫問題の解決めざす!KDDI開発、布の質感までわかる電子マネキンとは
1着のサンプルを使って3Dスキャン撮影を行い、余剰在庫問題を解決
アパレル店舗が抱える最も大きな課題は、客のニーズに応えるためさまざまなサイズ・色の在庫を取り揃えておかなくてはいけないこと、それによって常に余剰在庫が発生するリスクを抱えていることだ。
XRマネキンを活用すれば、在庫が少ない店舗でも幅広い商品の提案ができるようになる。これを支えるのは、人間の動きをそのまま3Dスキャン撮影してデジタル化する技術である「ボリュメトリックビデオ」だ。サンプルが1着あれば、専用スタジオでそのサンプルを着用したモデルの動きを撮影し、動きも含めて3D化することができる。
「店舗に実際の商品がなくても、店舗サイネージ、店頭接客用タブレットなどで素材感や布の動きをリアルに近い形で再現し、確認いただける。お客さまご自身のスマートフォンでQRコードを読み込んで確認することもできるし、ECサイトの場合、リンクボタンを押すだけでアプリを起動することなくブラウザ上での確認が可能」(5G・XRサービス企画開発部 サービス・プロダクト企画1Gの藤倉皓平氏)
「ボリュメトリックビデオ」を活用すれば、余剰在庫を抱えずとも販売機会が大きく広がるだけでなく、需要と供給をマッチさせたサステナブルな生産、販売が実現することになる。