武蔵浦和店に見るヤオコーの最新MD 健康志向の総菜新シリーズ
玄米を使った
新シリーズ「幸玄米」
総菜売場では、武蔵浦和店からの新たな取り組みとして、「幸玄米(ルビ:さちげんべい)」シリーズを投入していた。白米の代わりに玄米を使用し、健康志向へ対応をするとともに、おいしさも追求したシリーズだ。
「塩糀焼さば玄米弁当」(598円:税抜、以下同)や「玄米の塩糀焼さば味噌重」(550円)といった弁当や、店内手作りのおにぎりで商品を投入している。
店内手作りのおにぎりは、手軽さやコストパフォーマンスから大きく売上が伸長中のカテゴリーだ。武蔵浦和店は売場を倍にして、その増加ぶんのスペースで「幸玄米」のおにぎりを5SKU販売する。好調カテゴリーに健康志向に対応した商品を追加投入し、さらに売上を高める考えだ。
ヤオコー流の
健康MDとは?
健康志向に対応した商品は、ニーズは高まっているものの、大きな売上に結びつくような商品開発が難しいと言われる。そうしたなかヤオコーはどのようなことを意識し、健康志向に対応した商品開発を行っているのか。
デリカ事業部長の奈雲春樹氏は「たとえば、焼さばを塩麹で味付けするなど、既存の原料を生かしつつ健康志向を組み込んでいる。また、健康志向の原料はどうしても価格が上がるが、商品自体の価格は値ごろをしっかり押さえられるように意識している」と述べている。