1着7万円超えのシャツも! オニツカタイガーが初のコンセプトストアを銀座にオープンした理由
日本発のファッションブランド「Onitsuka Tiger」(オニツカタイガー)を運営するアシックス(兵庫県/廣田康人社長)は8月4日、東京・銀座に「オニツカタイガー銀座コンセプトストア」をオープンした。オニツカタイガー初のコンセプトストアとなる同店では、同社のモードな世界観を表現するライン「イエローコレクション」のアイテムをラインナップする。オニツカタイガー銀座コンセプトストアではどのような売場づくりをしているのか。
モードファッションのコンセプトストア
1949年にスポーツシューズブランドとして創業したオニツカタイガーは、1977年に商号をアシックスに変更した。その際にオニツカタイガーブランドは製造中止となったが、2002年に復刻。すると欧米を中心に人気を集め、国内でも販売数を伸ばしていく。2012年には、東京・表参道に旗艦店をオープンした。その後も国内外主要都市に直営店舗をオープンし、現在は国内で35店舗、海外を含めると139店舗を出店している。
オニツカタイガーはシューズブランドとしての認知度が高いが、近年はシューズ以外のアパレル展開にも力を入れている。現在、「ヴィンテージ・スポーツ」「モード」「フォーマル」「フェミニン」のテーマごとに4つのラインを設けており、今回オープンしたオニツカタイガー銀座コンセプトストアは「モード」がテーマの「イエローコレクション」をメーンアイテムに据えた店舗となっている。
オニツカタイガー銀座コンセプトストアは2フロア構造で、1階が売場、2階が個別に接客するVIPルームとなっている。建物の外壁には、オニツカタイガーのシグネチャーカラーである「タイガーイエロー」を採用した。外壁の塗装材料は石灰やセメントなどを混ぜた「スタッコ」を使用し、見る角度によって異なる印象を与える仕様にしたのが特徴だ。
店内の商品は、2023年2月にイタリア・ミラノで開催されたファッションショー「ミラノファッションウィーク AW23コレクション」で発表したアイテムが中心となっている。 AW23コレクションのテーマは、「アーバン・レイヤリング」だ。レイヤリングとは「重ね着」を意味し、日本の文化を象徴的に表す要素としてテーマに採用した。