ダイエー（東京都／西峠泰男社長）は4月15日、東京都新宿区に「イオンフードスタイル西新宿店」をオープンした。オフィス街に立地する同店では、オフィスワーカーのニーズに対応する総菜を強化している。具体的にどのような総菜を販売しているのか、写真とともにレポートする。※文中の価格はすべて税抜
総菜売場と生鮮売場の入口をわけた店づくり
イオンフードスタイル西新宿店は、東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅から徒歩約7分の場所にあるオフィスビルの1階部分（売場面積314坪）に入る。店舗から半径1km圏内には約4万6000世帯／約6万7000人が居住し、周辺は高層ビルが林立するオフィス街が広がる。
イオンフードスタイル西新宿店の最大の特徴は、オフィスワーカーと近隣住民、双方のニーズに応えるために売場を「スーパーマーケットゾーン」と「オフィスワーカーゾーン」にわけている点だ。スーパーマーケットゾーンは青果と鮮魚、精肉、日配品、加工食品、オフィスワーカーゾーンは総菜とベーカリー、冷凍食品からなる。店舗には入口が２カ所あり、オフィスワーカーとファミリー層の双方がそれぞれのゾーンでショートタイムショッピングできるようにしている。
女性向けヘルシーメニューをラインアップ
オフィスワーカーゾーンにある総菜売場の商品を見ていこう。入口付近では、女性向けのヘルシーメニューを強化している。白米を減らしおかずを増やした「鶏の黒酢あん弁当」（398円）や、発芽玄米や雑穀米、黒米（古代米の一種で白米よりも高栄養価）などの「健康米」を使用した弁当を揃える。
平台什器の上段では、かぼちゃの煮物や焼き魚が入り1日に必要な緑黄色野菜の3分の1が摂れる「おかずいろいろ黒米弁当」（298円）や、食塩相当量0.6g以下に抑えた「塩分控えめの和風だし雑穀米弁当」（398円）を配置。下段では管理栄養士が監修した500キロカロリー以下の「鶏の黒酢あん弁当」（398円）を販売する。
ヘルシーメニューの隣では、植物性たんぱく質を豊富に含む大豆ミートと雑穀米を使用した「タコライス」「キーマカレー」（各398円）も販売していた。
豊富な種類のワンハンドメニュー
ヘルシーメニューの隣にある平台ではオフィスワーカー向けのワンハンドメニューを豊富に揃える。取材時は、おかかやツナマヨといったレギュラーラインアップのほか、食べ応えのある「おおきなおむすび」シリーズ商品や、「白だし仕立ての発芽玄米入りごはんのおむすび」など計24種類のおにぎりを平台に並べていた。
ベーカリー売場でもワンハンドメニューを揃え、各種サンドイッチを豊富に揃える。ケース上段は2切れ入りの商品が並び、下段にはサンドBOXといったボリューミーなサンドイッチや全粒粉入りロールを使用した商品をラインアップする。
ベーカリー売場ではほかにも、トマトとベーコンを使用したイタリア生まれのサンドイッチ「パニーニ」（250円）や、スモーキーな風味が特徴のパストラミ（香辛料をまぶした燻製肉）を具材とした「フレンチサンド」（アボカド入り、250円）、「クロワッサンサンド」（ポテトサンド入り、280円）といった食べ応えのあるサンドイッチを販売する。
総菜売場付近ではそのほか、韓国の食材を集めた「韓国グルメ」コーナーを展開する。取材時は、ニンジンと小松菜ナムル、牛カルビ、刻みたくあんを入れて巻き上げた「ひとくちキンパ」（12～24個入り、398～780円）、「ひとくちキンパ＆ヤンニョム唐揚弁当」（398円）、「ごま油香る！ お肉と野菜のチャプチェ」（398円）などを販売していた。
スイーツにも力を入れており、総菜付近のスイーツコーナーでは、2枚のリーフパイで木苺ホイップをはさんだ「ミルフィーユサンド」（250円）、さつま芋のブランド品種「紅はるか」を丸ごとくり抜いた「スイートポテト」（268円）などダイエーオリジナル商品をラインアップする。ちなみに、同店ではスイートポテトのほか、「焼き芋」「大学芋」などにも「紅はるか」を使用しているという。
レポートは以上になる。これらの商品展開によって西新宿近辺のオフィスワーカーの心を掴めるか、要注目だ。
（店舗概要）
住所：東京都新宿区西新宿5-1-1-101
店長：前田貴広
売場面積：314坪
開店日：2023年4月15日（土）
営業時間：7:00～23:00
売上目標：23億円（年間）
駐車場：無
従業員：約62人（正社員10人、パート・アルバイト52人）
レジ台数：セミセルフレジ2台（精算台5台）＋キャッシュレスフルセルフレジ20台
※イオンフードスタイル西新宿店については、雑誌「ダイヤモンド・チェーンストア」5月15日号でもさらに詳しくレポートする予定です。ぜひご覧ください。