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28万SKUをひっさげ、九州のHC「ハンズマン」が大阪進出!最新の売場づくりとは

九州地方でホームセンター(HC)を展開するハンズマン(宮崎県/大薗誠司社長)が10月9日に「ハンズマン松原店」(大阪府松原市:以下、松原店)をオープンする。ユニークな店づくりで熱烈な支持を集めるハンズマンが九州以外に出店するのは初めて。本稿では松原店の詳細と今後の出店計画について解説する。

写真は九州内のハンズマン店舗

九州で圧倒的な人気を誇るハンズマンが関西進出

 ハンズマンは10月9日、イオンタウン(千葉県)が9月21日に開業するショッピングセンター「イオンタウン松原」内に松原店をオープンする。

 イオンタウンの加藤久誠社長は「ハンズマンのインパクトある店づくりを魅力的に感じており、4年前から出店を打診していた。同社のフォーマットは大阪のお客さまに喜んでいただけると踏んでいる」と話した。

 ハンズマンは宮崎県都城市を本拠地として、九州5県にHCを11店舗展開する。特徴として、まず28万SKUという膨大な品揃えが挙げられる。お客の要望を取り入れた結果、こうした品数になったという。

 次に挙げられるのが「手厚い接客」だ。ハンズマンの従業員は週に2回実技研修を受けており、実際に商品を使うことで、商品の特徴を把握。使用体験で得た実感を接客に生かす。さらにDIY アドバイザー資格取得者を1店舗あたり40名配置することで、細やかな商品案内を実現している。

地域特性に合わせた品揃えも追求

 今回オープンする松原店の売場面積は約6000坪。2階建ての本館、屋外にある園芸売場、建材館の3つのエリアで構成される。本館1階にはDIY関連商品やガーデニング用品、2階に家庭用品、インテリア用品、レジャー用品を展開。建材館にはプロ向け資材を投入する。

 松原店では九州の店舗同様に28万SKUを品揃えし、さらに、既存店に比べて在庫を豊富に確保することで欠品を防ぎ「お客さまに『ハンズマンに行けばなんでもある』と思っていただける売場を実現する」(ハンズマン大薗誠司社長)。大園社長は「開業後は大阪のお客さまの要望を聞きながら、地域特性に合わせた売場づくりを行っていきたい」と説明した。ただし、建築木材については九州と大阪でニーズの大きい商品が異なるため、品揃えに変化を持たせている。

 松原店はこうした施策により年間来店客数500万人を見込み、接客担当数は既存店より多い約200名を配置する。

 今後、ハンズマンは松原店を皮切りに、大阪や名古屋、東京などの大都市圏へ4年に1店舗ペースで出店を進めていくとしている。大薗社長は「より良い出店地を探していくことが、当社が生き残っていくための条件となっていくだろう」と話し、イオンタウンとは今後も出店にあたって協力体制を築いていきたいとした。