フーコット飯能店オープン日現地レポート ヤオコー新業態の向かう先は?
フーコット飯能店のレイアウト、売場づくりの特徴は?
売場づくりは「エイビイ」(ヤオコー子会社のエイヴイが展開するディスカウント型SM)のスタイルをベースとしている。
売場は青果から始まり、平台の高さを100cmくらいに抑え、見通しやすく、各平台に置くSKU数も絞って打ち出しがはっきりしている。平台の幅も4~5m程度に抑え、お客が買い回りしやすい売場設計。
コンコースは青果に続いて、鮮魚、精肉、総菜と流れていき、購買頻度が生鮮並みに高い和洋日配と加工肉、そして酒類へとつなげるレイアウトだ。
鮮魚〜総菜へ至るコンコースは、壁面と反対側(定番ゴンドラ側)にキャスター付き平台の大量陳列コーナーを二重に配置。お買い得品を販売するほか、たまごやこんにゃくなどの定番売場となっている。店舗で配布しているレイアウトではこのコンコースは青果と大差ない幅に見えるが、実際は倍くらいの幅がある。鮮魚と精肉売場の間ぐらいでワンウェイコントロールが終わるが、そのまま大部分が精肉売場へと進み、一部が特売の平台コーナーに誘導されていた。
また、総菜の先にある日配売場も、間に通路がなくワンウェイコントロールで酒売場へと誘う作りになっている。
次に特徴的な売場をピックアップしてみる。
青果の平台本数は8本で、旬のフルーツから野菜へと流れるオーソドックスな展開。売場トップは1玉980円のすいか(Mサイズ)、桃4個入り399円、壁面トップのバナナ(フィリピン産)は1房59円の激安価格でお客を引っ張っていた。野菜ではきゅうり1本19円、レタス1玉79円、とうもろこしとブロッコリーは各99円と主な野菜は2ケタ売価で、強烈な安さをお客にアピール。後方の平台でキャベツ(1玉79円)をうずたかく積み上げていたが、ベースの平台が低いので、売場で目立つ効果的な陳列であった。