早くも関東2県目に上陸!「薬王堂日立大沼店」の売場をレポート
東北地方でドラッグストアや調剤専門薬局を約400店舗展開する薬王堂(岩手県/西郷孝一社長)が関東での出店を着々と進めている。2025年4月11日に栃木県那須塩原市に「薬王堂黒磯鍋掛店」(以下、黒磯鍋掛店)をオープンしたのを皮切りに、6月13日には茨城県日立市に「薬王堂日立大沼店」(以下、日立大沼店)をオープンし、まずは北関東2県での店舗網拡大に乗り出した。茨城県1号店となった日立大沼店の売場をレポートする。

関東でも300坪の標準モデルで店舗網を拡大
東北6県で事業を拡大してきたドラッグストアチェーンの薬王堂。親会社の薬王堂ホールディングス(岩手県/西郷辰弘社長)は中期経営計画の中で、30年2月期までの5年間で450店の新規出店を掲げており、その中心を関東に据えている。
今年4月には関東1号店となる黒磯鍋掛店をオープン。さらに、それからわずか約3カ月という短期間に、同じ栃木県那須塩原市内で「黒磯埼玉稲村店」「黒磯埼玉店」「黒磯豊浦店」を出店している。まずは既存の商勢圏である福島県との県境に近い、栃木県北エリアからドミナント構築をスタートしたかたちだ。
さらに6月には、茨城県日立市に日立大沼店をオープン。早くも関東2県目に進出し、北関東における出店拡大の姿勢を鮮明にした。
現在、薬王堂の成長を支えているのが、売場面積300坪サイズの店舗だ。主に商圏人口7000人前後の郊外立地で、医薬品や化粧品といったドラッグストアの定番商品に加え、生鮮を含む食品、酒類、冷凍食品、日用雑貨、ペット用品、衣料品にまで及ぶ幅広い商品ラインアップで、ワンストップショッピングの利便性を提供する。
その一方で、売場配置の標準化により店舗運営の効率化を追求しているのも大きな特徴。薬王堂はこの独自モデルにより、東北エリアの郊外を中心に密なドミナントを形成してきた。







注目急成長企業も多数ランクイン!日本の小売業1000社ランキング151~1000位を全公開


