【新店速報】「ヤオコーまるひろ上尾SC店」 “南北いいとこどり”の全方位MDに注目!

2025/09/16 05:00
上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)は9月12日、埼玉県上尾市に「ヤオコーまるひろ上尾SC店」(以下、まるひろ上尾SC店)を開店した。同店は、丸広百貨店上尾店がショッピングセンター型にリニューアルした「まるひろ上尾SC」の地下1階にオープンした。同店は、これまで推進してきた「南北政策」における「南」と「北」の“いいとこどり”をした売場づくりを志向している。

12日にリニューアルオープンを果たした「まるひろ上尾SC」。「ヤオコーまるひろ上尾SC」は同商業施設内の地下1階にオープンした

人口増加エリアの駅前好立地にオープン

 まるひろ上尾SC店があるのは、JR高崎線「上尾」駅の東口駅前からすぐの場所にある「まるひろ上尾SC」の地下1階だ。同商業施設は、「丸広百貨店上尾店」がショッピングセンターに業態転換したもので、9月12日の館全体のリニューアルオープンとともに、まるひろ上尾SC店も開業した。丸広百貨店直営の食品売場があった地下1階への出店となった。

 周辺はマンションや戸建住宅が広がる人口増加エリアだ。店舗から半径3km圏内には8万3000世帯/18万3000人が居住する。半径1km圏内は50歳~60歳代の割合が多く、平均世帯人数は2.04人と埼玉県の平均を下回っており、単身・2人世帯が多い。一方で、半径3km圏まで広げると30~40歳代、3人以上世帯の割合が多く、ヤングファミリー層中心のエリアとなる。

 駅前エリアと2~3km圏のエリアで世帯人数・年代の差が大きく、かつ駅前立地ということもあり、さまざまな客層の来店が想定される。そのため同店では、ヤオコーが推進する「南北政策」の“いいとこ取り”をした店づくりを志向している。百貨店時代からのお客向けのややアッパーな商品も並べつつ、若いファミリー・単身者向けの即食・簡便商品にも力を入れている。

※南北政策:ヤオコーは国道16号線を境に「北」と「南」で商品構成、販促方法などを変えている。「まるひろ上尾SC店」は、立地上では北エリアに位置する。

 近隣の自社店舗は、約4.5km北東に「伊奈店」、約4.5km南東に「大宮宮原店」、約4.8km南に「西大宮店」、約5.5km北西に「桶川上出谷店」がある。なお、同社はこれまで上尾市内に2度出店しているが、最初の店舗は1990年に閉店。2店舗目は2009年に閉店している。これ以降、空白地となっていた上尾エリアに今回、駅前好立地の店舗を出店したというわけだ。

まるひろ上尾SC店は駅前好立地であるため、総菜売場では即食ニーズに対応した豊富なメニューを展開

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記事執筆者

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

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