「アンナミラーズ」が帰ってくる! 電撃復活の背景にレトロブーム?
食べ歩きを想定したワンハンドフードの提供も

南青山の店舗で主要顧客に想定しているのは、20~30代の女性だ。かつてのアンナミラーズでは来店した女性客が「ここで働きたい」と希望してアルバイトやパートになることも多かったため、人材採用の面でも期待しているという。ただ、出店を控える中、目下の課題はまさにスタッフの確保と教育。新店は2フロアで営業する約50坪の店舗で、まずは最適なオペレーションを検討した上で採用・教育訓練に移ることを予定している。
井村屋フードサービス部副部長で、高輪店の店長だった高橋賢一氏は「実は再出店が決まった後もポップアップショップの店頭で新規出店の予定を聞かれた。公表前だったため言葉を濁したが、期待されていることがひしひし感じられた。新たな店でも期待に応えられるよう努めていきたい」と話す。
メニューはホームメイドパイのほか、ケーキ、デザート各種に加えて、本場アメリカンスタイルのハンバーガーやサンドイッチを取りそろえる。国立競技場、秩父宮ラグビー場、神宮球場に近く、ボールパーク構想が進められる神宮外苑の再開発エリアに入る立地であることから、テイクアウトでの食べ歩きを想定したワンハンドフードの提供も検討しているという。
1973年の日本進出時はアメリカのアンナミラーズとライセンス契約を結んで出店したが、現在は商標権などを井村屋が買い取っているため、日本での商品開発やオペレーションを自由に設計できるようになっている。そのうえで「本場アメリカのスタイルは踏襲していきたい」と鼎氏は話す。

「昔を知る60~70代には懐かしく感じてもらえるだろう」と鼎氏。ファン待望の復活がどれだけのインパクト与えるか。どのような展開を見せていくのか。注視していきたい。








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