「アンナミラーズ」が帰ってくる! 電撃復活の背景にレトロブーム?
麻布十番、白金台、広尾、自由が丘も候補に

「アンナミラーズは昭和感たっぷりのレストラン。ポップアップショップではフレッシュストロベリーパイやチョコレートパイなど、生クリームのトッピングやデコレーションを施す商品の提供は難しかった。もともとアンナミラーズのパイメニューはゼロから手作りする“スクラッチ・メイド”が基本。焼き立て、クリーム搾りたてのパイなど、作りたてのおいしい料理を味わっていただきたいと考えている」(鼎氏)
アンナミラーズの基本コンセプトである「High Quality(高品質)」「Smile&Hospitality Service (笑顔でお客さまをお迎えする、おもてなしのサービス)」「Cleanliness&Atmosphere(清潔でお客さまにとって居心地の良い、雰囲気づくり)」、そして井村屋グループの理念かつミッションに掲げる「おいしい!の笑顔をつくる」を体現する店舗として再出発を果たす。
再びの出店の場所に選んだのは南青山。1973年に初出店した1号店と同じエリアで、東京メトロの外苑前駅徒歩1分という絶好の立地だ。鼎氏によると「出店地としては港区を考えていた」ことから、他に候補地となったのは麻布十番、白金台、広尾。さらに「ブランド認知度が高かった」ため、自由が丘も検討されたという。
最盛期には25店舗を展開していたアンナミラーズ。そこから店舗が減少していった背景を「バブルが弾けた影響で、外食産業を取り巻く状況が非常に厳しくなった」と鼎氏は振り返る。かつては名古屋、京都、大阪、神戸などからフランチャイズ展開したいというオファーもあったものの、技術的にクリアできない点があったため、関東中心の出店にとどまっていた。
バブル崩壊の影響で不採算店が増えていく中でも最後まで残っていた高輪店は多くの顧客に恵まれたうえ、アクセスがよく、近隣ホテル宿泊客も多く来店し、ホームメイドパイが土産として購入されるケースも多かった。「再開発エリアに入っていなければ、まだ営業を続けていただろう」と鼎氏。復活する南青山の新店舗もカラーリングやインテリアは高輪店に近いイメージになる予定で「作りたてのおいしさを食べていただくことに加えて、ホスピタリティの面を、さらに磨いて前面に押し出していきたい」と話す。








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