今度はパン専門店 ゴディバブランドが多角化でむしろ輝く、マーケティングの極意とは
こだわり抜いたゴディパンの品質
主役となるパンの質にもとことんこだわっている。カレーパン、コロネ、クリームパンなど、メニューにはパン専門店の定番がズラリ30種類前後。そのどれもにゴディバのこだわりがぎっしりと詰め込まれている。カレーパンにはチョコレートが配合され、個性の強いカレーとの絶妙のバランスがとられ、いわゆるカレーパンとは一線を画す。
コロネは、クリームはもとより中に入ったチョコレートバーまでも店内で作られている。どれをとっても「さすがゴディバ」を感じさせる細部までのこだわりだ。
ブランド力を支える職人至上主義
その完成度を支えるのが、ブーランジェの存在。ゴディバにはショコラティエ・パティシエ・グラシエはいるものの、パンの専門家はおらず、ゴディパンのために雇い入れた。
ゴディバ ジャパンでは、シェフショコラティエであり、パティシエ、グラシエでもあるヤニック・シュヴォローが商品開発の全権を担う。彼の生み出したレシピやアイデアを、今回ゴディパンのために雇用したブーランジェが形にしていく。ゴディバの商品づくりのこだわりと、職人の専門性を重んじた開発手法こそが、ゴディバブランドが維持され続ける源泉だ。