岩手県の名物激安スーパー「SUPERオセン」 地域で愛される「低価格」の打ち出し方!
岩手県北上市に知る人ぞ知る激安スーパーがある。「SUPERオセン」だ。あまりの人気ぶりから観光客も立ち寄るほど地元の“名物”ともいえる存在となっている。実際に同店を利用すると、「低価格」を巧みに訴求する同社ならではの施策があった!
繁忙期は入店待ちの大行列!
夏季休暇を利用して母の実家がある岩手県奥州市を訪れた。折角の機会なので地場の食品スーパーを見に行こうと思い、叔母や従妹におすすめの店を聞いてみた。すると全員が口を揃えて挙げたのが「SUPERオセン」だった。なんでも繁忙期は駐車場に入るためのクルマの大行列ができるほか、レジは10台以上あるにもかかわらず30分以上待たなければいけない時もあるほどの人気店だという。
同店を運営する有限会社小専商店(岩手県)は、北上市の西側に隣接する和賀郡西和賀町で売場面積200坪ほどの1号店「SUPERオセン湯田本店」を創業。圧倒的な低価格で、人口5500人ほどしかいない西和賀町で年間約20億円を売り上げる繁盛店となり、あまりの人気ぶりから2004年、売場面積600坪ほどの「SUPERオセン北上店」をオープンしている。
「これは行くしかない!」と北上店へ向かった。夜には親族15人ほどでバーベキューをする予定だったため、せっかくなのでその材料を調達することにした。
訪問日時は「山の日」の振替休日だった8月12日(月)の午後3時。叔父いわく「今日は人が少なくてラッキー!」だそうだが、ピークタイム前にもかかわらず200台以上ある駐車場の4分の3ほどが埋まっていた。秋田県をはじめ県外ナンバーのクルマも見られる。
次のページは
青果売場はドンキのよう!?軍艦マーチで購買意欲を煽る