丸久、健康商品を充実し価値を訴求 メーカーとの“取り組み”も強化
サンプル 丸久(山口県/田中康男社長)は、2025年春夏商戦に向け、健康志向の商品を強化する。また、全国各地のおいしい商品を紹介するフェアを定期的に開催し、販促企画も工夫するなど、価格以外の価値を訴求して集客を図る方針だ。
一方、自動発注システムを活用して作業の効率化と生産性向上を図り、利益率の改善にも力を入れる。

品揃え・チラシの見直しで利益改善
──加工食品部の概要、また取り巻く環境を教えてください。

加工食品部 部長
内藤 幸宏氏
内藤■ 当部で扱っているのは食品(加工食品)、日配、菓子、米、卵、パン、進物、酒、タバコの9 部門。ここ数年、売上高に占める構成比は46 ~ 47%で推移しています。
商勢圏に目を向けると、同業態の食品スーパー(SM)だけでなく、食品の扱いが大きいドラッグストア、またディスカウントストアといった異業態が存在感を増しています。加工食品は他社と価格が比較されやすい中、いかにお客さまのニーズに応え、利益を確保するかが課題です。
── 2024 年度をどう振り返りますか。
内藤■ 市場全体で値上げが相次ぎ、加工食品を中心に価格が上昇しました。当社の一品単価も対前年度比3%増と上昇、売上面のプラス要因となるはずでしたが、昨年12 月までの累計実績では同0.4%増と微増にとどまりました。
これは当社の政策転換によるものです。つまり、