25年春、総菜MD提案!「麺メニュー」を深堀せよ!

解説・文:海蔵寺りかこ (KTMプラニングR代表)
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春は総菜部門にとっても、花見、ゴールデンウィーク、母の日といったイベントや、新生活を迎えた新たな顧客の取り込みなど、商品や販促の工夫でチャンスが広がる時期だ。その一方、近年は異常気象に売上を左右されることも多く、お客のニーズも日々変化している。本稿では、ハレの日だけでなく日々の売場づくりや販促のヒントを紹介する。

市況分析&来春の方向性
押さえておきたい2つの直近動向

 本題に入る前に、まず直近の注目すべき動向を2点共有しておきたい。

 まず、1点目は「福袋」に関してである。お中元やお歳暮など形式的な贈答品の需要が縮小する中、百貨店各社ではとくに食品の福袋を強化している。従来は酒類や加工食品が中心だったが、冷凍技術の進化により、最近は総菜系の福袋の販売も増えている。

 たとえば三越伊勢丹の福袋では、四陸(フォールー)の「本格中華詰め合わせ」( 税込3672円)に、海老チリ、酢豚、かに玉などの6種類の中華総菜が含まれる。また、京樽(きょうたる)「冷凍鮨6パックセット」(同4796円)は人気の茶きん鮨、焼鯖鮨、穴子鮨が各2パックずつ入っている。

 これらの商品は年内に配送が可能で、年末年始のごちそう需要にも対応できる。これまで、食品スーパー(SM)各社は年末年始の集いの場に向けたごちそうニーズを「予約カタログ」というかたちで事前に取り込んでいたが、福袋形式にすることで、さらに「ワクワク感」をプラスできるのではないか。

 昨今、年末年始に休業する店が増えているため、冷凍のごちそう総菜の伸びしろは大きい。今年の年末年始の動向に注目し、来年以降に生かしたい。

総菜のイメージ
近年は異常気象に売上を左右されることも多く、お客のニーズも日々変化している(i-stock/kuppa_rock)

 もう1点は、農林水産省が設置した

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解説・文

海蔵寺りかこ / KTMプラニングR 代表

食品コンサルタント
1級色彩コーディネーター、カラーデザイナー、UCアドバイザー

株式会社KTMプラニングR代表。大阪府吹田市出身、太陽の塔を眺めながらバレーボールに明け暮れる少女時代を過ごす。ダイヤモンド・チェーンストア誌連載「販促の強化書」、店舗調査解説などを執筆。JA全農にてさまざまな国産農畜産物のSPA化と向き合う。惣菜メーカー、食品スーパー、データ分析等の各企業のサポートや各種セミナーも開催している。

KTMプラニングRホームページ

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