用途、素材別「POP制作に向いているペン」とは!? POPプロが愛用しているペンを紹介

森本 純子 (POPディスプレイコンサルタント/行動心理士/モリモトデザインオフィス株式会社 代表取締役)
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食品売場でも使える! チョークを活用しよう

 最近はチョークで描かれたボードや黒板がお客さまの目と足を止める重要アイテムだと認知されるようになり、カフェの店頭で「チョークアート」を目にする機会も増えました。アーティスティックな表現や温かみを演出できるチョークにもいくつか種類がありますので、こちらも書く素材に合わせて使い分けていただきたいところです。

 たとえば、黒板塗料が塗られた黒板や黒板シートが貼られたパネルなどで使用するチョークは、粉が出にくい「スクールシリーズ アートチョーク school series」(日本理化学工業)を筆者は使用しています。発色と黒板への“チョークのり”が良く、指で擦ってぼやかすことでキレイな濃淡(グラデーション)をつけることも簡単にできます。

 食品を扱う売場では、主成分が米由来の「ライスワックス」でできている粉が出ないチョーク「キットパス ミディアム」(日本理化学工業)を使用するのがおすすめです。キットパス専用パネル(キットパスリバーシブルパネル)だけでなく、ブラックボードや窓などツルツルした素材にも書くことができ、クリーナー(布など)で簡単に消すこともできるので、さまざまなシーンで活用可能です。

「スクールシリーズ アートチョーク school series」を使ったPOP見本
「キットパス ミディアム」を使ったPOP見本

スクールシリーズ アートチョーク school series (日本理化学工業)

【特徴】ホタテ貝殻配合 炭酸カルシウム製チョーク。発色が良く、赤・緑・黒などに着色された黒板でもキレイにチョークがのる。紙に書いてもパステルのような発色。細かく砕いくと水に溶け絵の具のように使用できる。
【カラーバリエーション】12色(2023年1月現在)
【相性の良い素材】黒板(黒板塗料塗装素材)紙(上質紙)など

キットパス ミディアム(日本理化学工業)

【特徴】米ぬか主成分チョーク。窓や鏡などツルツルした素材に書ける。紙に書くとクレヨンのような書き心地。水筆で溶かし絵の具のように使用できる。
【カラーバリエーション】24色(2023年1月現在)
【相性の良い素材】キットパス専用ボード(キットパスリバーシブルパネル)・ブラックボード・窓・鏡・ガラス・アクリル板・紙(上質紙)・布など

左:「スクールシリーズ アートチョーク school series」(蛍光橙/青/蛍光赤)
右:「キットパス ミディアム」(だいだい/みずいろ/ももいろ)

 今回紹介したペンはいずれも代表的なものです。筆者はほかにもさまざまなペンを使用しています。

 最初にお伝えしたように、皆さんが普段から使用している使い慣れたペンで書くことがPOPづくりのハードルを上げず、楽しく書くことができると思いますが、新しい道具を使うことで新たな気持ちでPOPづくりに臨めることもあります。自分に合った道具を見つける楽しみにもなると思いますので、道具選びも楽しんでいただけると嬉しいです。

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記事執筆者

森本 純子 / POPディスプレイコンサルタント/行動心理士/モリモトデザインオフィス株式会社 代表取締役

東京都出身。ベッドメーカー(POPディスプレイ担当)、企画制作会社(制作ディレクター)、人材教育会社(マーケティングデザイン事業責任者)を経て、2009年に独立。行動心理に基づいた、店頭POP・商品パッケージをはじめとする販売促進ツールデザイン事業を手掛け、セミナー・研修、店舗改善を全国で行い、6000名以上の指導にあたる。

著書 「POPのお悩み解決します すぐ書ける!「稼ぐPOP」のつくり方」 (同文舘出版)
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